methodにんにく栽培方法と育て方のコツ

にんにく栽培 植え付け時期から収穫まで

にんにくは1年で1度しか収穫出来ず、しかも収穫まで8ヵ月もかかる、とても手間のかかる野菜です。
毎年気温が上昇し、降雨量も少なくなってきています。
立派なにんにくをとるための栽培の流れと、それぞれの時期のポイントを紹介します。

にんにくカレンダー

植え付け時期は地域によって異なります。適期を守って美味しいにんにくを育てましょう!

にんにくの植え付け&土かけ
にんにくの植え付け&土かけ


9月下旬~11月上旬:植え付け&土かけ

地域ごとの植付適期
北海道・東北地方
9月下旬~10月上旬ごろ
関東甲信越・中部・北陸地方
10月中旬~10月下旬ごろ
関西・中国・四国・九州地方
10月下旬~11月上旬ごろ
にんにくの植え付け&土かけ

準備
  • 植え付ける前に一晩水につけると発芽がそろいます。
  • にんにくは酸性土壌を嫌うので、元肥だけではなく、苦土石灰を全面散布し耕します。また、リン酸肥料や完熟堆肥も十分補給してください。
  • 植え付ける際は、出来るだけ大きい粒を選んで植えます。大きい粒からは太い芽が出ます。
  • 植え付けは株間15cm、条間25cm間隔で、深さ10cm位に植えてください。穴あきマルチを使う場合15cm×25cmの4条(4列)植えの物が適しています。
    ※穴あきマルチが無いときは、玉ねぎ用マルチで、ちどり状に植え、病気にならないように、あまり密集しないようにしましょう。
    ※暖かい地域での栽培はマルチは使用しなくても大丈夫です。
  • 植える方向は、芽の出る部分を上にしましょう。
  • にんにくを植えた穴にやわらかい土をかけます。やわらかいまま盛る感じで整えます。
  • マルチの肌は出してあげると土が温まりやすいです。
POINT
  • 芽や根が出てしまったにんにくは傷つけないように、穴を大きめに開けてそっと置いてくださいね!
  • 土が乾いたままだと発芽が遅れるので、乾燥が続くようならたっぷりお水をあげて下さい。
  • 最近、年々気温が高くなってきているので、10cm以上深く植えて、地温の上昇の影響を受けにくくしましょう。(高温による、スポンジ球、二次生長対策です。)


10月上旬~11月中旬:芽が出る

にんにくの芽が出る

  • お天気がよいと1~2週間で芽が出てきます。 冬までの目標は葉っぱ2~3枚!
    あまり葉数をたくさん出してしまうと、春からの成長のための葉数が少なくなり、生育が悪くなります。
POINT
  • 植え付け時と同じように乾燥が続くようでしたらお水をあげて下さい。


10月下旬~12月上旬:芽出し

地域ごとの芽出し時期の目安
寒冷地(北海道・東北)
10月下旬~11月上旬ごろ
暖地(北海道・東北以外)
11月中旬~12月上旬ごろ

にんにくの芽出し

  • マルチの穴に引っかかっている芽を出してあげます。出来るだけ傷つけないようにそっと出しましょう。
  • あまり伸びすぎてからだと、葉っぱが傷つきやすいので、タイミングが重要
POINT
  • マルチの穴を少し引き上げると上手にできます。


1月~3月:冬眠

にんにくの冬眠

  • 青森の畑は、この頃雪に覆われています。春まで辛抱です。
POINT
  • この時期からはあまり肥料を吸ってくれなくなりますので追肥はしなくてもいいです。


3月上旬:炭まき(北海道・東北のみ)

にんにく畑の炭まき

  • 春も近づき雪解けを早くするために炭を撒きます。早く消雪すると、その分早く春先から成長し始めてくれます。
  • 暖かい太陽の光を当ててあげましょう。
POINT
  • 早く消雪すると、その分早く春先から成長し始めてくれます。


3月下旬:新しい葉が出る

にんにくの新しい葉が出る

  • 雪が解けると最初の葉は枯れて、新しい葉が出てきます。
  • この時に追肥(N・P・K)を行うと一気に大きくなってくれます。
POINT


4月:間引き

にんにくの間引き

POINT
  • マルチとマルチの間の草取りをしましょう。にんにくに太陽の光をしっかり当てます


5月:にんにくの肥大時期に入る

にんにくの肥大時期に入る

  • 葉っぱの成長が終わり、これからにんにくの肥大時期に入ります。
  • 水不足になりやすい時期です。定期的な水やりを行いましょう。
POINT
  • この時期、サビ病が発生しやすくなります。ダコニールを定期的に散布し防除しましょう。


6月上旬:茎摘み

にんにくの茎摘み

  • とう(花芽)が出てきます。養分がそちらに吸い取られてしまうので取り除きます。
  • 折り曲げるだけでぽっきり取れます。とう摘みの詳しい情報はこちらから
    よしだ家ブログ「とう摘みの様子」
POINT
  • この茎がにんにくの芽と呼ばれる部分です。無農薬で出来たら美味しくいただきましょう。
  • とうを摘むときは、とうの切り口が乾くように、お天気の良い日中に行いましょう。乾かないとそこから春腐病になります。
  • 収穫まで、水の管理はきちんと行いましょう。雨がない時は、5日おきに水をあげましょう。水がないと肥大しません。


6月下旬:収穫

収穫適期の目安
寒冷地(北海道・東北)
6月下旬~7月上旬ごろ
暖地(北海道・東北以外)
5月下旬~6月下旬ごろ
にんにくの収穫

  • 葉先が黄色く枯れてきたら収穫です。
  • 大きくなりすぎると割れてしまうので様子を見ながらタイミングを計りましょう。
  • 収穫は乾燥した日を選ぶようにしましょう。
  • 土つきのまま乾燥させると多少日持ちがよくなります。葉茎と根を切り取り、日陰の涼しい所で乾燥させてください。
POINT
  • 手掘りの場合は思いっきり引き抜いてください。立派なにんにくが取れましたか?
  • 掘った直後の生にんにくが最高に美味しいです!
    そのままバーベキューの網焼きが最高の贅沢ですね!
  • 収穫後の保管中に、アザミウマサビダニの食害を受けやすいので、収穫直前に殺虫剤を散布し、倉庫内に虫を持ち込まないようにしましょう!


7月中旬:堆肥を入れる

堆肥を入れる

  • 堆肥はよく発酵された完熟堆肥をご使用ください。一緒に、石灰、リン酸、マグネシウム資材も入れてください
  • 夏の暑くなる前、8月上旬頃までに入れてください。
    早く入れても大丈夫です。
POINT
  • 畑面積に対する堆肥の量は、にんにく種子をご購入いただいた方には詳しい説明をご案内しております。


8月中旬~9月下旬:肥料を入れる

肥料を入れる

  • 植え付けの最低2週間前までに入れてください。
POINT
  • 畑面積に対する肥料の量は、にんにく種子をご購入いただいた方には詳しい説明をご案内しております。

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