青かび病(あおかびびょう)
【病原体】
- 糸状菌(カビ)の一種で、マイコトキシン(カビ毒)を産生するとされます。
【診断のポイントと症状】
- 萌芽から越冬後に発病した株は、生育不良となって光沢のある葉になります。越冬後、葉の根元の腐敗が激しくなると枯死します。
- 収穫期頃になると、根が腐敗して地上部は萎れてきます。掘り上げると、鱗球の皮が腐敗して、表面には青緑色のカビを生じています。
【発生の原因】
- 種子消毒後の乾燥が不十分で水分が残っていると容易に発根し、根の先端(根端)に菌が感染し、根や貯蔵葉などを腐敗させます。
- アザミウマやサビダニなどの加害を受けた種子は、傷跡から菌が感染し、やがて腐敗します。
【対策と防除】
- 本病の登録農薬はありません。
- 種子消毒後は、速やかに乾燥させましょう。
- 土壌水分が高い圃場では、深耕(プラソイラー、サブソイラー)で耕盤を壊して、水が溜まらないように排水対策を必ず実施しましょう。