にんにく専用肥料「GARIX(ガリックス)」とは?特徴、成分、使い方を解説。
にんにくを育てるとき、
「どんな肥料を選べばいいのか分からない」
「何種類もの肥料を自分で組み合わせるのが難しい」
「植え付け前に、何をどのくらい入れればいいのか迷う」
という声を多く聞きます。
GARIX(ガリックス)は、青森県で20年以上にんにくを生産してきた株式会社よしだやが、実際の栽培経験をもとに開発した、家庭菜園向けのにんにく専用肥料です。
にんにくの植え付け前に使用する「元肥」として設計しており、にんにく栽培に必要な肥料を自分で何種類も選び、配合する手間を減らせるように作りました。
この記事では、GARIXの特徴、使い方、使用量、土壌改良資材との組み合わせ方、使用する際の注意点について詳しく説明します。
GARIXは、にんにくのために作った元肥です
GARIXは、にんにくの植え付け前に土へ混ぜ込んで使用する元肥です。
にんにくは、植え付けから収穫まで約8か月かけて育ちます。
秋に植え付け、冬を越し、春に生育を再開したあと、初夏に球が肥大して収穫を迎えます。
そのため、植え付け直後だけ肥料が効けばよいわけではありません。
根を伸ばす時期、葉を育てる時期、冬を越す時期、春に再び生育する時期、球が肥大する時期まで、長い栽培期間を考えた肥料設計が必要です。
GARIXは、にんにく栽培の長い期間を考え、元肥として使いやすいように設計しています。
GARIXを開発した理由
株式会社よしだやでは、20年以上にわたり、にんにくの生産、加工、販売を行ってきました。
にんにく栽培では、肥料の種類や量によって、葉の伸び方、根張り、球の大きさ、病気の発生、収穫後の日持ちまで変わることがあります。
しかし、家庭菜園向けの肥料売り場には多くの商品が並んでおり、初めてにんにくを育てる方にとっては、
- どの肥料を選ぶのか
- 何種類組み合わせるのか
- どのくらい入れるのか
- 追肥が必要なのか
を判断するのは簡単ではありません。
そこで、にんにく栽培に必要な肥料をできるだけ分かりやすく、使いやすい形にまとめたのがGARIXです。
ただ肥料を販売するのではなく、私たちが実際ににんにくを育てる中で考えてきた「元肥を中心に、長い栽培期間を支える」という考え方を、家庭菜園でも取り入れやすい形にしました。
GARIXの主な特徴
にんにく専用に設計
GARIXは、野菜全般に使用する汎用肥料ではなく、にんにくの栽培期間や生育の特徴を考えて設計しています。
にんにくは植え付けから収穫までの期間が長く、秋、冬、春で生育の状態が変わります。
そのため、短期間だけ強く効く肥料ではなく、栽培期間全体を考えた肥料が必要です。
元肥として使える
GARIXは、植え付け前に土へ混ぜ込んで使用します。
基本的には、にんにくを植え付ける前の土づくりの際に使用してください。
植え付け後に株元へ追加する追肥用ではありません。
有機ぼかし肥料を配合
GARIXには、有機ぼかし肥料を使用しています。
有機ぼかし肥料とは、有機質原料を発酵させた肥料です。
有機物を含むことで、肥料成分を補うだけでなく、土の中の微生物の働きや土づくりも考えた配合となっています。
ただし、有機肥料は土壌温度や水分によって効き方が変わります。
土が極端に乾燥している場合や、気温が低い場合には、想定より肥料の効き方が遅くなることがあります。
窒素成分を補う原料を配合
にんにくの葉や茎を育てるためには、窒素が必要です。
一方で、窒素が多すぎると葉ばかりが伸びたり、病気や二次成長、成熟の遅れなどにつながる場合があります。
GARIXは、にんにく栽培に必要な窒素量を考えた配合としています。
天然貝殻由来のカルシウムを配合
カルシウムは、根や植物体の健全な生育に関係する成分です。
GARIXには、天然の貝殻を原料としたカルシウム資材を配合しています。
ただし、GARIXにカルシウムが含まれていても、土壌pHが極端に低い場合や、根が傷んでいる場合、土壌が乾燥している場合などは、作物が十分に吸収できないことがあります。畑の土壌pHが低い場合は、必要に応じて石灰資材などを別途使用してください。
GARIXの原料と肥料成分
GARIXには、にんにく栽培を考えて選んだ原料を使用しています。
主な原料
- 有機ぼかし肥料2種
- 高濃度窒素配合肥料
- 天然貝殻由来カルシウム
肥料成分
- 窒素全量:3.8% 内アンモニア性窒素 1.4%
- りん酸全量:4.5%
- 加里全量:3.6%
- アルカリ分:16.2%
GARIXはどんな人に向いている肥料なのか
GARIXは、次のような方におすすめです。
- 初めてにんにくを栽培する方
- にんにくに何の肥料を使えばよいか分からない方
- 複数の肥料を自分で配合するのが難しい方
- 家庭菜園で本格的なにんにく作りに挑戦したい方
- 植え付け前の元肥を分かりやすく準備したい方
- 堆肥や土壌改良資材と肥料を組み合わせたい方
- 追肥の回数をできるだけ減らしたい方
GARIXは、特に家庭菜園でにんにくを栽培する方が使いやすいように設計しています。
GARIXの使い方
使用する時期
GARIXは、にんにくを植え付ける前に使用します。
目安として、植え付けの10~14日前までに土へ全面散布し、土とよく混ぜてください。
土壌改良剤(堆肥、石灰など)を使用する場合は、GARIXの散布1か月前に土に混ぜ込んでください。
使用方法
1.にんにくを植える場所にGARIXを均一に散布します。
2.肥料が一か所に固まらないよう、土と十分に混ぜます。
3.畝を作り、必要に応じてマルチを張ります。
4.種にんにくを植え付けます。
肥料がかたまった状態で種にんにくに触れると、根傷みの原因になることがありますので十分に混ぜ込んでください。
GARIXの使用量
畑で使用する場合
1平方メートル当たり2~2.5kgを目安に使用してください。
5kg入り1袋で、約2平方メートル分に使用できます。
よしだ家で販売している種子10玉入れをご購入の場合
GARIX5㎏を一袋で植え付けることができます。
プランターで使用する場合
土10リットル当たり300gを目安に使用してください。
GARIXを使用した場合、追肥は必要なのか
GARIXは元肥として設計しています。
基本的には、植え付け前に適切な量を使用することで、追肥をなるべく行わずに育てることを想定しています。
ただし、次の条件によっては、生育に差が出る場合があります。
- 土壌中の肥料成分が少ない
- 堆肥を使用していない
- 土の保肥力が低い
- 雨が非常に多い
- 雨が極端に少ない
- 栽培期間が長い地域
- 土壌pHが適正でない
- 根傷みや病気がある
- 使用量が適切でない
葉の色が薄いからといって、すぐに追肥を行うのは避けてください。
葉が黄色くなる原因は、肥料不足だけではありません。
過湿、乾燥、低温、根傷み、病気、収穫前の自然な黄変などでも、葉は黄色くなります。
原因を確認せずに肥料を追加すると、かえって肥料過多になることがあります。
堆肥とGARIXは一緒に使えるのか
GARIXは、堆肥と基本的に併用できます。
ただし、堆肥には土を整える役割だけでなく、窒素、リン酸、カリなどの肥料成分が多く含まれているものがあります。
特に、鶏糞堆肥や豚糞堆肥などは、特に多く含まれます。
堆肥を多く使用している場合に、GARIXを規定量以上に使用すると、成分が過剰になる場合があります。
鶏糞・豚糞堆肥は500g/1㎡
牛糞堆肥は1~2㎏/1㎡ を目途にご使用ください。
堆肥と肥料の違い
堆肥は、主に土へ有機物を補い、土の物理性や微生物環境を整えるために使用します。
肥料は、作物が生育するために必要な養分を補うために使用します。
両方には重なる部分もありますが、役割は同じではありません。
石灰と一緒に使えるのか
GARIXに含まれる貝殻石灰はpHの矯正はできません。土壌pHが低い場合は、GARIXのほかに石灰資材を組み合わせて使用してください。にんにく栽培ではpH6.5~7.0が最適です。
にんにくは、極端に酸性へ傾いた土では、根の生育や肥料成分の吸収が悪くなる場合があります。
ただし、石灰は多く入れればよいわけではありません。
土壌pHを確認せずに大量に施すと、pHが上がりすぎ、鉄やマンガンなど一部の成分が吸収されにくくなることがあります。
可能であれば、土壌pHを測定してから使用してください。
有機肥料だから、必ずよく育つわけではありません
GARIXには有機質肥料を使用していますが、有機肥料だから、どのような条件でも必ずよく効くわけではありません。
有機肥料は、土の中の微生物によって分解されてから、作物が利用できる形になります。
そのため、
- 土が乾燥している
- 気温が低い
- 微生物の働きが弱い
- 土壌pHが適正でない
といった条件では、肥料の効き方が遅くなる場合があります。
株式会社よしだやでは、雨が少なかった年に、有機ぼかし肥料を中心に使用した圃場で小玉傾向が見られた一方、化成肥料を組み合わせた圃場では例年に近い作柄となった経験があります。
これは、少雨によって有機肥料の分解が進まず、必要な時期に肥料が十分に効かなかった可能性があると考えています。
GARIXをご使用の際は、降水量を確認し、降雨の少ない場合は夕方の水やりを行ってください。
GARIXの購入について
GARIXは、株式会社よしだやのオンラインショップで販売しています。
にんにくの植え付け前に使用する元肥として、家庭菜園や小規模なにんにく栽培にご利用ください。
商品ページでは、使用量、使用方法、成分、注意事項をご確認いただけます。
GARIXの使い方を動画で確認する
GARIXの使い方や、植え付け前の土づくりについては、株式会社よしだやのYouTubeでも紹介しています。
開発者からのメッセージ
私たちは青森県で、20年以上にんにくを育ててきました。
にんにく栽培は、肥料を入れれば終わりではありません。
同じ肥料を同じ量使っても、土、雨、気温、種にんにくの状態によって育ち方は変わります。
これまで、肥料が足りずに玉が大きくならなかったこともあれば、肥料が効きすぎて生育のバランスを崩したこともあります。
有機肥料が思ったように効かなかった年も、化成肥料に助けられた年もあります。
そうした実際の栽培経験をもとに、家庭菜園の方が少しでも迷わずに使える肥料を作りたいと考え、GARIXを開発しました。
にんにく栽培を通して、土に触れ、季節の移ろいを感じ、雨や太陽、土の力といった自然の恩恵にあらためて気づくきっかけになればと思っています。
にんにくは、人の力だけで育つものではありません。土や水、光、気温、そして目には見えない多くの働きに支えられて育っていきます。
その恵みに感謝しながら、育てる喜びや収穫する喜びを感じていただけたらうれしく思います。
農業生産法人株式会社よしだや
代表取締役・栽培責任者
吉田清華






