黄斑病(おうはんびょう)
【病原体】
- 糸状菌(カビ)の一種で、主にネギ属植物に感染します。
【診断のポイントと症状】
- 主に、葉に病斑ができます。
- はじめ白い円形~楕円形で輪郭が不明瞭でカスレタような病斑を生じ、やがて1~2cmの病斑になります。
- 湿度が高い時は、病斑上には黒いスス状の胞子(分生胞子)が形成されます。
- 葉枯病と同様に、病斑が多数生じて数珠状に連なったりしてくると、葉は黄変して枯れあがります。
- 葉枯病と同様に、圃場の湿度の高い箇所などで発生して発病株が増加すると、坪状に黄変して発見しやすくなります。
【発生の原因】
- 最高気温が20℃前後で推移するようになると発生してきますが、葉枯病よりはやや低い温度条件が適しています。
- 湿度が高くて、降雨が続くようなときには急増します。
- 最近、発生する圃場は少ない傾向にありますが、発生圃場での被害は小さくないようです。