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りん片分化後の葉先枯れについて。【ニンニク病気写真】

福地ホワイト6片種の産地、青森県三戸地域ではにんにくのりん片分化期が4/20え前後の様でしたね。

この後によく見られる「葉先が黄色く変色する」症状。

今回はこちらの原因を、私の尊敬する先生からご教授いただきましたのでここでシェアしますね。

りん片分化後は新しいにんにくを作り出すため、株全体が大きく成長する時期になります。よって、今まで以上に栄養と水分が必要になります。

根に問題がないにんにくは土壌から栄養と水分を吸収して成長していきますが、根に問題があるにんにくは必要な量を吸収できなくなります。その結果、にんにくは足りない分を自らの身を削るように古い葉などから必要な場所に供給するようです。

栄養剤を葉面散布すると一時的に回復したように見えますが、原因の解消にはならないようです。

葉先が黄化したにんにくの根を見てみると、根が少なかったり弱っていたり、黒腐菌核病や紅色根腐病などで腐敗しています。特に、ウイルスによるモザイク症状が強いものほど、土壌病害にかかりやすいそうです。

ジメジメしてくるこれからの時期は、糸状菌(カビ)による葉枯病などが発生してきますが、その病気の伝染源になるのが葉先の黄化で枯れたところです。雨が続くようになると葉先の枯れたところに黒い粉状のカビが見えるようになりますので、早めにダコニール1000やジマンダイセン水和剤で防除することも大事ですね。

更に先生に教えていただいた豆知識も一つ。

「カッパーシン水和剤」はにんにくでは春腐病に登録をとっている薬剤ですが、実は「カッパーシン水和剤」に含有されている「カスガマイシン」には細菌のみならず、糸状菌にも効果があるとのことでした。「カッパーシン水和剤」を散布した畑では、春腐病だけでなく、葉枯病や白斑葉枯病なども少なかったとか。。。「カッパーシン水和剤」は要チェックです!

 

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